でも女同士の食事会に、男性が行くわけにはいかない。
多分独断で佐々木が今決めた事だろうし、天崎も急に言われても困るハズ。
断ろうと、第一声をあげようとしたら……
「まさか、行かないって言うワケじゃないでしょうねコウ」
どこからか声がした。
バッと後ろを振り向くと、そこには天崎が荷物を抱えて立っていた。
「由奈……いつの間に」
すると、コツコツと近付いて、石垣の顔を覗いた。
「それよりどうなの今日? もしかして、用事ある? なければ行くよコウ」
……
用事など……ない。
ここまで勧められれば断る理由もなく、2つ返事でOKを出した。
「ああ、じゃあ行こうか由奈」
佐々木はそんな2人を、何も考えず呆けて見ていた



