「これ……」
自分の起きた一家殺人事件の記事を見て、由奈は内容も全て見ずに聞き返した。
「本美さん……アナタが私の行く先々で証拠を消したの?」
それを聞くと、本美は勢い良く吹き出した。
「プアハハハハハハ!! おめでたいねぇアナタ。その紙は、どう考えてもインターネットから拾った記事だろう。証拠を隠滅? アタシが? 寧ろ記事を見せたかったさアハハ!」
そんな……
インターネットでは、もう事件の事が載ってないハズなのに……
「フフフ……困惑してるようね。事件をよく見てごらんなさい」
本美は待ってくれるようなので、由奈はその記事を端から読んだ。
そこには、こう書かれている……



