中から出て来た人物。 グラサンをしているが、あれは…… 天崎優。 そして………… 運転席から降りたのは、1人の『男』だった。 その光景を、石垣は黙って遠くから見ている。 ドックン…… ドックン…… (え……何だ……?) 一瞬頭が飛んだ。 そう、真っ白に。 視野が狭まり、震えが止まらず、呼吸も自然と荒くなる。 目の前で…… 天崎は男性に抱き締められているのだ………… …… ダッ……! 石垣は、考えもせずに走り出した