「やっべぇ!遅刻だっ。」
陸はランドセル片手に飛び出した。
玄関先で老婦に出会う。
「おはよっ、今日もいい天気だね。」
陸の笑顔に、白い手袋が揺れた。
ふわりとした微笑が陸に元気をくれる。
「陸君、遅いよー。」
大橋邸の前で勇気がぴょんぴょん跳ねた。
勇気は家族に手を振ると陸の隣についた。
心なしか、体型が少しスッキリしたようだ。
山道の前で大樹や七菜、皆と合流する。
出勤前の大人達も結構いた。
ゴミ袋を手に山道を登った。
隣の車道を見上げると、柳井産業と書かれたトラックが道路を往復していた。
あの土石流で、ゴミはふもとまで広がってしまった。
けれど、陸に不安はなかった。
永遠に終わらないように思えた作業も、希望の兆しが見えていた。
一年半。
町の人の協力で、ゴミはぐんと減った。
陸はランドセル片手に飛び出した。
玄関先で老婦に出会う。
「おはよっ、今日もいい天気だね。」
陸の笑顔に、白い手袋が揺れた。
ふわりとした微笑が陸に元気をくれる。
「陸君、遅いよー。」
大橋邸の前で勇気がぴょんぴょん跳ねた。
勇気は家族に手を振ると陸の隣についた。
心なしか、体型が少しスッキリしたようだ。
山道の前で大樹や七菜、皆と合流する。
出勤前の大人達も結構いた。
ゴミ袋を手に山道を登った。
隣の車道を見上げると、柳井産業と書かれたトラックが道路を往復していた。
あの土石流で、ゴミはふもとまで広がってしまった。
けれど、陸に不安はなかった。
永遠に終わらないように思えた作業も、希望の兆しが見えていた。
一年半。
町の人の協力で、ゴミはぐんと減った。