って!!

恭先生、それってばれちゃまずくないですか!??


目を丸くして驚く本石君に続き、遅れて私も目を丸くする。



本石君はガッと首元を掴んでいた恭先生の手を掴み口を開く。



本石君:「…じゃあっ!!!別れて下さいっ!俺は高木先生には負けない。吉崎先生は俺がもらう!俺が幸せにするっ!」


な、何てことを…。そんなこと言われたの初めて…。


思わず照れてしまう私ってつくづく単純だなって思う。







恭先生:「奈緒は俺の嫁にする。」



























ポカンと一瞬、いや、2、3秒時間が止まった。





へなへなと足に力がなくなりその場に座り込んでしまう私。



え?きょ、恭、先生…?





今、





何とおっしゃいました?…?






恭先生:「俺もお前に負けないぐらい本気だ!!!」






その一言に、いや多分その前の一言が効いたのか、本石君はダッと走って実験室を出て行ってしまった。