「あたしが最初におったんよ。あんたが後から来たんやろ?」 キッと睨み返すと自殺願望者が一瞬怯んだ。 かと思ったら悲しそうな顔をする。 「声かけんなよ」 「なんで?」 「もう少しだったのに」 どんどんと、声が小さくなっていって、とうとう俯いた。