「真果、早く起きろ」 優しい声が聞こえたと思いきや、乱暴に布団を剥がされ、蹴飛ばされた。 なんつー起こしかたやねん。 「もうちょい優しい起こし方無いんかい」 「ねーよ。大体おまえに優しくして、なんの特があんだよ」 「でもさー」 「ぐだぐだ言ってねーでさっさと下りて来い」 それだけ言うと、さっさと部屋から出て行ってしまった。 まだ文句言い足りへんねんけど…。