キレイなのにそういうところを全く気にしない上に、男子張りに思い切りがいいみっちゃんは、男子からも女子からも支持率が高い。
思い切りがいいっていうより、雑なだけかもしれないけど。
「おはよ、みっちゃん」
「おはよ。あれ、なに櫻井。朝から咲良にべったり?」
「大沢には関係ないだろ」
「みっちゃん、櫻井どうにかしてよ。椋ちゃんとの事すごい反対してきて超うるさい」
櫻井を軽く睨みながら言うと、みっちゃんは呆れたように笑ってケータイを取り出す。
そして、ケータイを見ながら言う。
「そりゃそうでしょ。咲良が葉山さんとうまくいってるなら、櫻井だって諦めようがあるけどさー。
実際のところ、まったく相手にされてないんでしょ?」
「……多分、2%くらいは相手にされてるもん」
「2%って可能性ないに等しいじゃん。
しかもそれ多分、多く見積もって2%でしょ?
それ聞いたら、櫻井だってなんとか咲良を諦めさせて自分の方を向かせようって気にもなるじゃん。
……あ、なんだ。メール入ったと思ったら元カレだって。うざいなーもう」



