一人 とり残された 台所で、 私は 包丁を 握りしめたまま 泣いた。 私がずっと待っていたものは これだったんだ。 私が待っていたのは 私をドキドキさせて舞い上がらせてくれる恋ではなく、 私が 安心して 安らげる場所だったんだ。 それは きっと 私が帰る場所ー。 家庭だったんだ。 家庭の中での、 ほんの小さな、 昔と変わらぬパパの優しさが欲しかっただけだったんだ。 そしてアタシは。 それが 感じられなかった為に それを補う為に 浮気をしたんだ。