「ママ。大丈夫?」 ちいちゃんの声で 我にかえった。 「玉ねぎ、しみるの?」 心配そうに 見上げてくる ちいちゃん。 「うん。 玉ねぎ、しみるね。ちいちゃんも オメメ 痛い痛いになるから、あっちに行ってなね。」 そう言いながら、自分のこぼしていた 涙の量に気付き 驚く私。