そして 彼は あたしから 目を離さない。 舐めるように あたしを見るんだ。 彼の口元には、薄ら笑いが浮かんでいて。 蔑まれているのか 愛でられているのか 私は 全く 分からなくなる。 でも、快感とともに、そんな事は どうでもよくなる。 悪魔のような 彼の 口元に ゾクゾクしながら、 そんな事は どうでもよくなるんだ。 ただ、彼が 私を 味わっている実感だけはあるから。 あたしは いつでも 満足できる。