~四季恋~








「ぁんさー……
何かあったら、
ちゃんと言葉に出せよ?」



今日はとことん甘口だな俺





「……せっつんだって
感情隠してるくせに…」



「俺ってそんなに
悩みありそーなんか?」



「いや………なんとなく」





なんだよこいつ…











「俺が強いのはね、
ずーっと魅散が
傍に居たからだよ

でもね………
魅散はもう……
俺のモノじゃないんだ」







悲しみに溢れた瞳をして、
魅散の髪を
撫でる指を引き抜いた








「魅散の幸せなら
それでいーってか?」



「…………ああ」






そんな事か