「………悪い」
かすれた声で
涙を拭うその姿…
抱きしめてあげたい
撫でて守ってあげたい
そんな衝動にかられる
「それで……手術に
成功しなかったら……
死ぬのをまつだけ」
「いっ…いやぁああっ!!!
嘘っ!!嘘だぁ!!
そんなの絶対違う!!」
「落ち着けよ……」
「魅散、ごめん……
ちゃんと聞いて欲しい」
「やだっ……
いなくならないで!!
私はっ……い…いやっ…」
取り乱す私を、
そっと刹那が撫でる
「独りにしないでぇっ…
いなくなんないでよっ!!
お願いっ…永を連れて
行かないで……」
どうして永が
死んじゃうの?
そんなのおかしいよ

