~四季恋~




「俺は生まれつき
免疫力が低く病弱だった

それは他の人間の数倍…
死にそうな所を何とか
手術で生き延びたんだ

でも、体が弱いせいで
走る事も喧嘩も無く、
食事も少ないまま
ここまで生きてきたんだ」







永が冷たいとか、
大人っぽいって
思ってたけど……

ホントはそんな事が
あったんだ……




「ごめんっ…
ごめんなさいっ…!!
っ……ごめっ…なさぃ」




「謝らなくていーよ
魅散には、ずっと傍で
笑ってて欲しかったから
隠してたのに……

逆効果だったね…
お父さん達も、
ただの喘息って
ごまかしてた…

魅散が泣いちゃうでしょ?」






どうして……

優し過ぎるよ



その優しさで、
私の涙はまた
とまらなくなる






「……ホント泣き虫だな
隠されてたのに悔しくない?」




「いいのっ……永は、
優しいからっ!!」



涙で濡れて目の腫れた顔で
にっこり笑う…

凄い顔してるんだろーな…