「照れなくていいのに」 水を飲みながら汗を拭く琉叶くんのためにエアコンの温度を下げる。 「自己紹介はしたのか?」 こくりと頷く朔ちゃんに「ホントか」と再度確認をしている。 「……ちゃんとは…してない」 それ見ろ、となんかいつもよりかは琉叶くんが中3っぽい! 「中津川グループのご令嬢。中津川朔。小学5年生」 中津川グループは世界に名を馳せるグループだ。 「やっぱりいいトコの嬢さんか」 にやりと女の子定めをしていた秀が笑う。「立ち振舞いが仕込まれてるな」と笑顔。 「んで、ボクの」