真っ赤にしてうんと頷くあたり、まだ照れ屋さんだ。


でも、きっとこれからはかっこいい琉叶くんになるんだろうな。


「結愛ちゃん、もう遅刻すんなよ」


肩に手を置かれて見ると秀。ニヒルな笑みは最後まで変わらず。


「しません。爺やが起こしてくださいますから」

そもそも遅刻の原因のほとんどが秀なんだから、と言いかけてやめた。


「……ありがとう」


大胆で変にツンデレ。

さらに口が悪いけど…一番助けてくれた。


「ハルトに泣かされたらいつでも胸貸してやっからよ」

「ないと思うけどね」

「だよな」


不器用だけど、その優しさがあれば大丈夫。