SIDE·慧斗 「あ、来た」という流叶の言葉に、扉に目を向けるとふたりの歩いてくる姿。 心なしか、結愛さまの顔が赤いのは……秀のせいだろうな。 気づいてしまう自分がうらめしい。 「楽しかった?」 う、うんと若干どもるような答えにすこし不審感。 やっぱり、これは、なにかアイツが“仕掛けた”に違いない。 「秀にぃ、結愛さまになんか言った?」 ハルトと結愛が前でお昼を食べる場所を探しているとき、流叶が尋ねた。 さすが、洞察力には長けている。