琉叶くんの制止により収まったふたり。 ケンカはよくないけど、ケンカするほど仲がいいこのみんなが好きだなぁ。 「結愛さま、何件かご挨拶に伺わないと」 「え、あぁ」 テーブルから立ち上がろうとしたとき、視界にあるものが映った。 バチッと視界に捕らえてしまう。 記憶が蘇る―― 「あ……っ」 「チッ、あいつら…」 真っ先に反応したのは秀だ。わたしが関わりたくないと考えていた集団。 科学室で水をかけられた時の上級生がぞろぞろこちらにやって来た。 「……ッ」