∬ 「行っちゃったね…」 「ああ」 そんな余韻にひたっている最中で。 「結愛さま、秀も琉叶も。学校はよろしいのですか?」 「「···あ」」 秀と顔を見合わせる。かろうじて制服にはなっているが間に合う時間ではない。 「サボろうぜ」 「1日くらいいいだろ」という秀を軽く蹴り、急いでカバンをとる。 「ど、どうぞ」 「ありがと慧斗」 お弁当を受け取った。