―――ガラガラ。 「失礼しま…す」 小さな声で呟き、中を窺う。 数人の男の子がいて、パラパラと本をめくる音だけが図書室に響く。 思ったよりも大きくて、たくさんの本が並べられていた。 鞄を持ち直し、足を踏み入れる。 「あの……」