あたしは不安を胸の奥にしまい込んで、眠りについた。 みんな、いい人だといいな―――。 「蒼空、起きなさい」 「ん……っ」 眩しい太陽の光と、お母さんの声に目が覚める。 今日から、桜大徳学園の生徒。 「おはよう、お母さん」 「おはよ、制服出しておいたからね、あと朝食も」 「ありがとう」 あたしはベットから降り、大きく伸びをする。