「自己紹介、できますか?」 先生に促され、あたしは小さく頷く。 「…浅村、蒼空です…よろしくお願いします……」 ペコリと頭を下げると、盛り上がる男の子たちの声と拍手が聞こえた。 …歓迎してくれたのは、全員じゃなかったけど。 「では…、どこの席に着きましょうか」 先生は困った顔をして、腕を組んだ。 その間にも、俺の隣にこい、と誘う声は止まない。 ここの男の子たちは…そんなに女の子に飢えているのかな。