だけど今日…
やっと想いが伝えられる。
川瀬先輩は
今日、卒業する。
本当は告白するかどうかすごく迷った。
片思いのまま…
いい思い出として胸にしまっておく事も考えた。
でも…
川瀬先輩はいつもあたしには特別優しかった。
気を配ってくれた。
だけどそれは…
『マネージャー』として。
それでもよかったけど…
でも
もう当たり前のように川瀬先輩のバスケする姿が見られなくなる。
『マネージャー』としての仕事は…
もう終わっちゃったから…
あたしは…
これからも川瀬先輩の隣にいたい。
バスケする時も…
そうじゃない時も…
隣にいたい。
真剣な顔をする先輩も
愛嬌のある顔で笑う先輩も…
どっちも大好きだから…
一番近くでキラキラする笑顔を見たくて
キレイなシュートを打つあの手に触りたい…
これからも一緒にいたい…
だから…
今日
告白する―――…
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