「あ……いえ。はい……」 こめかみあたりに指をやる瀬良は、どんどん顔が強張っていく。一体どうしたのだろうか、頻繁に唾を飲み込み、喉の突起が動いている。 「分かりました。検査……受けます」 また瀬良は作業に没頭するだろうから、次はどのあたりを数えていようか、そんなことを考え、考えながら視線をまた瀬良に戻すと、ちょうど小さな機械を作業台の上に置くところだった。 瀬良はその後、だいぶ長い時間立ちつくしていた。