小田桐は、瀬良の話に耳を傾け、よく聞いてくれる。 静かに、夜のように静かに。 「僕が生み出した人形……月ができないことを月の為に、僕がやるんだ」 「……今日は飲み過ぎたんじゃないか……」 瀬良。明かりに浮かび上がる瀬良はとても美しく、あたしの瞼は震える。 あたしはあなたになりたい。あなたのように、美しく強く生きたい。 命を与える存在になりたい。そう思った。