瀬良はまた髪が伸びたなと思った。 やはり寒いのだ、右手で左の腕を抱くようにした。この家は、とても寒い。 「そして、僕に飽きたら早めに言ってください」 瀬良の瞳も揺れる。 これはきっと瀬良が誘惑しているんだと、気付いたときには遅くて、小田桐はもう瀬良の細い体を壁に押しつけていた。 ガタガタと音がして、棚の物とかが板の床に落ちる。