学校に行っても身が入らなくて授業中も話をするときも心が何処かに行ったようにポッカリと穴が空いていた。


いや、もともと授業中に意識があった訳ではない。でも、意識のなさがいつもと違うのだ。


そんな日が続いていた。


「あれ?もういいの?」


「もうお腹一杯」


「そっかー」


半分も減っていない昼ご飯。


これが何日も続けば、さすがにおかしいだろうけど入らないものは入らない。


どうやら酷くダメージを受けているらしい。


自分のメンタル面の弱さに笑えてくるくらい。


あの日から愛架は普段通りでそれが私に取っては救いだった。