コイツってあんたね…。キレかかりそうになったけれど、理性がわたしを抑える。 「わーってる、手は出さないから心配すんな」 出しそうにない顔してるよな、と思いながら登駕を見るとニヤッと笑顔。 「さっきの続き」 「あ、うん…」 応えると逞磨くんは気を利かせて購買のパンの袋を登駕に渡す。 「食えー後で金よこせー」 「奢れよ」 「無理、今月ピンチ」 そしてケラケラと笑いながら去っていった。