『はい!チーズ』


シャッターが切られた。たくさんの人たちの思い出が収まる。ここには特に、思い出がありすぎた。


「ありがとう、真尋ちゃん」

「輝くん、絢音ちゃん。ありがとう」


この二人にはずっと一瞬にいてほしい。わたしが大切に想ってた人と、友達になれた人。


人間はしあわせになろうと、大切な人にしあわせになってほしいと願うから。


「真尋ちゃんのおかげだから、ほんとにありがとう。高校頑張ってね」

「うん、またメールするね」



「真尋さんっ!」


絢音ちゃんと話していたら逞磨くんが「おめでとうございます」と話しかけてくれた。