わたしは県内の普通高校に進学。祐李は商業高校だ。どちらも近いようで遠い。


「高校も楽しみっちゃ楽しみなんだけどねー」

「頑張ってね!わたしも頑張るから」


「当たり前」と頼もしく笑う祐李。ほんとに大好きで大切な存在だ。


「祐李さん。後から写真いいスか」

「はーい。じゃあ、野球部行ってくる」

「うん」



ひとりになって、くるくる周りを見回したら輝くんと絢音ちゃん、さらにサッカー部のみんなが手招きしてくれていた。


「真尋ちゃーん!写真!」


「え、あ、はーい」


わたしなんかがいていいのかと思いつつも絢音ちゃんは「第二のマネージャーだから」と隣を空けてくれた。