§ ――放課後。 「さよーならー」 最近のクラスは塾通いのメンバーが多くて、放課後は塾の宿題をするみんなでごった返している。所謂受験生ってやつ。 「真尋?どこいくの?」 ちなみに祐李も塾メンバーで、わたしが荷物を持たずに出ようとしたことを不審に思ったらしい。 「サッカー部に」 「用事?」 「……登駕」 「伊沢、ね」 頑張ってきなよ、とだけ言って、祐李はテキストに視線を下ろした。 わたしは後ろ手でドアを閉めて、グランドへと駆け出した。