顔…近くない?絶対、顔赤いや。 「―…っ」 息を飲む。不覚にもドキドキしている自分に腹がたつ。これだから美形は得なんだから。 「あ、の」 後すざりをしようとしても彼はその整った顔を近づけてくるから…。だから鼓動がおさまらない。 「帰り、お詫びしますよ」 「なに…」 ペースに乗せられちゃってるんだけど… 「家、八神町?」 なにを聞くんだと思っていたが至ってフツーだった。わたしは素直に頷く。