なのに、このザマだ。別に遠ざけようとはしてねえけど。上手く言えない。感情のままに動いた報いだとも言える。 「イケメンMFくん発見」 壁に体重を預けていたら逞磨が冗談っぽく話しかけてきた。 「るっせーよ」 「おお怖」 「戻らねえの」 ムードメイカーで、みんなから好かれてる逞磨がなんでこんなところに。 「それよりお前だろ。真尋さんは?」 「さぁ」 「さぁて登駕…お前まさか…フラレ」 「てはいねえよ」