とりあえず、雅が抱かれてなくて良かった。 「けど、俺最近抱いてねぇよな?」 「えっ……?」 そう、俺は最近、雅を抱いてない。 なのに、痛がらないし首元にはキスマークあるし。 これは絶対、 「浮気?」 ニッコリと笑って言えば、雅の顔が引きつった。 「そうならそうと正直に言えよ」 「……そ、だょ…」 消え入りそうな声が、耳元に届いた。 まさか、本当だなんてな。 「はっ。雅のくせに浮気かよ。ま、俺には関係ねぇけど」