「友って一人暮らしだったっけ?」 「あぁ、最近一人暮らし始めた。ここ」 「一番奥なんだ…」 そう言って、5階にある、一番奥の部屋のドアの前に私達はきた。 「はい、入って」 「あ、うん…」 友は鍵を取り出し、ドアを開けた。 「それで?話ってなに?」 「別れないで欲しい。別れたくない。お前を離したくないんだ」