昔から、人付き合いは苦手だった。 自分のことを、相手に表現することが苦手で。 結局言葉なんかじゃ、人の心までを見ることなんかできなくて。 いつしか、誰かと分かり合うのを諦めていた。 そんな私に自ら心を開き、近づいてきてくれたのが佑くんで。 そんな佑くんは、私が初めて信じてみようと思った人。 今では、それさえも嘘だかわからないけど。 それでも、佑くんは私にとって、揺らぐことない存在だった。