だからこそ、キミは。




先生の頬や肩が、小刻みに震えていたから。


先生の輪郭に触れていた私の指先に、温かい雫が零れ落ちた瞬間、

私は思わず先生を、抱きしめていた。




『大丈夫だよ…。』



例え、先生がその傷を見せてくれなくても。

私は、先生を支えてあげることはできる。


傷を、埋めてあげることぐらいはできるから。



…だから。



『ずっと、そばにいる。』




―…先生のそばに、いさせて?