この時の私は、まだ何もわかってなかったの。 心の底から、真っ直ぐと。 佑くんが別れを告げた理由は、私と同じだと思っていた。 『……?』 「…俺……っ」 ―…ごめん、と。 彼は小さく、呟いて。 「…俺、遠くに行くんだ。」 私の心を、踏みつけて行った。 ――――――――――… ――――――――… ―――――――…