俺の愛も絆も、全部お前にくれてやる。



「なに、俺とケンカしたいの?」


「お前がヤりたいっていうなら、ヤってやるけど?」



シャドウボクシングをしながら言う雅に冷たく言い放った。


……可愛い顔が可哀想な顔になるぐらいにな。



「…んー。やめとこうかなっ」


「懸命だな」



その判断、間違ってねぇよ。あたし的には可哀想な顔にできなくて残念だけど。


それはさておき。



「なぁ、教えてくれないか?戦争をやる意味」


「あぁ、そういえば泉ちゃんは知らなかったね。簡単なことだよ。戦争で学校の頭を決めんの」



学校の頭――つまりその学校で一番強いとされる存在。


それを戦争で決めてんのか……



「泉ちゃんも、知ってると思うけど……この世界は――」


「下剋上で成り立っている、だろ?」



あたしが雅の言葉にかぶせるように言うと、雅は笑って「そう」と言った。