自分のためだけに戦う奴と
誰かのために戦う奴が
同じ強さなわけがないんだ。
当たり前に、誰かのために戦う奴の方が強いに決まっている。
「お前のそうゆう余裕ぶった態度がムカつくんだよっ!!」
「お前……」
そこまで俺が嫌いなのか?
ナイフで刺し殺したいほど…―――。
佐久間の右手には、銀色に光輝くナイフが握られていて。
それは明らかに俺に向けられている。
「佐久間さん、それは流石に……」
「うるせぇっ、黙ってろ!」
本気かよ……
深呼吸をして、意を決したのか佐久間が俺に向かって走って来る。
避けようとしたけれど、痛めつけられた足にバランスを崩した。
ヤバい……!



