「補欠の夢って、なに?」
聞くだけヤボか。
やっぱり甲子園出場だろうな。
聞くだけ無駄か。
すると、補欠はあたしを離して、見つめながら言った。
「甲子園」
「あ、やっぱな。あたしの夢はねえ」
と言いかけた時、補欠が遮った。
「もういっこあるけど」
そう言って、補欠はまたあたしの両手をそっと掴んだ。
「知りたい?」
ドキドキした。
「うん。教えろ」
その真っ直ぐな目に、あたしは一瞬で吸い込まれてしまった。
「とりあえず。ただ、隣に翠がいてくれたらなって。ずっと一緒に居れたらって」
「……え」
体中を、一気に高熱が巡る。
補欠の顔が近づいてくる。
「あの、補欠」
甲子園は絶対行くけど、と前置きして、補欠は小さく小さく囁いた。
「いつも隣には翠がいて。笑っていて」
唇に、補欠の気配が近づいてくる。
ドキドキしすぎて、心臓は爆発寸前で。
「いつか、翠にそっくりの子供が産まれて」
あたしたちの?
「……補欠??」
「いいな、そういうの。それが夢かな、おれの」
補欠があたしの両手をきゅっと握った。
「やっぱ、撤回」
「へっ……」
「翠が居れば、なんも要らねえや。おれ」
補欠の唇が、あたしの唇をふさぐ。
あたしはそっと、目を閉じた。
息なんかできない。
聞くだけヤボか。
やっぱり甲子園出場だろうな。
聞くだけ無駄か。
すると、補欠はあたしを離して、見つめながら言った。
「甲子園」
「あ、やっぱな。あたしの夢はねえ」
と言いかけた時、補欠が遮った。
「もういっこあるけど」
そう言って、補欠はまたあたしの両手をそっと掴んだ。
「知りたい?」
ドキドキした。
「うん。教えろ」
その真っ直ぐな目に、あたしは一瞬で吸い込まれてしまった。
「とりあえず。ただ、隣に翠がいてくれたらなって。ずっと一緒に居れたらって」
「……え」
体中を、一気に高熱が巡る。
補欠の顔が近づいてくる。
「あの、補欠」
甲子園は絶対行くけど、と前置きして、補欠は小さく小さく囁いた。
「いつも隣には翠がいて。笑っていて」
唇に、補欠の気配が近づいてくる。
ドキドキしすぎて、心臓は爆発寸前で。
「いつか、翠にそっくりの子供が産まれて」
あたしたちの?
「……補欠??」
「いいな、そういうの。それが夢かな、おれの」
補欠があたしの両手をきゅっと握った。
「やっぱ、撤回」
「へっ……」
「翠が居れば、なんも要らねえや。おれ」
補欠の唇が、あたしの唇をふさぐ。
あたしはそっと、目を閉じた。
息なんかできない。



