(うぅ…忘れとこ…) いちいちこんな気持ち気にしてたら流星と付き合っていけないよね。 すっかり通いなれた図書室への階段、廊下をふたりで歩く。 遠すぎもしない、近すぎもしない。曖昧だけど心地よい距離で。 「………」 嫌な無言じゃない。むしろこの空気が好き。あたしは鞄を持ち直してちらりと横を見た。 するとその瞬間に窓から桜が見えて、流星が窓に顔を寄せる。 その顔はなんか、どことなく哀しそうで切なかった。 (なんで、桜見ただけで…)