「故人との最後のお別れです。みなさまで花を……」 聞こえない。 聞きたくない。 わたしはその場から逃げるようにそっと立ち去る。 認めたくないんだよ。 あんなにひとがよくて優しい、あったかい蕾美さんが… こんなに冷たくて二度と笑わない、目を開かないなんて、嘘だ。 パシッ 「えっ」 不意に腕をとられた。それは学ランに美を包んだ…