あたしが…傷付けた。
蒼刃はずっと…あたしを守ってくれてたのに、それを裏切るような形で。



「あたし…ホントに…
あっ!!流れ星っ!!」

「はぁ?」

「見て見て蒼刃っ!!今ね…っ…!!」



勢いよく振り返った先には蒼刃の顔。
距離が近いんだってこと、忘れてた…っ…。
あたしはすぐさま前を向いた。



「ごっ…ごめっ…あたしっ…。」

「…照れすぎだからお前。そういうの、伝染するから…。」

「えっ…?」



顔を伏せる蒼刃。
えっと…もしかして蒼刃も…?



「照れ…てる…?」

「…お前のせいだからな。」

「ご…ごめんっ…あっ!!また流れた!!」

「まただ…。今日なんか多くないか?」

「多いよ!!ねっ、なんかお願いしよっか。
流れ星に願い事って1回やってみたかったの!!」

「流れ星に願い事とか…そんなんお前一人でやれよ。
俺は別に願いとかねぇし。」

「ないの?ホントに何も?」

「お前はあるのかよ?」

「あるよっ!!」

「何?」

「えっと…。」