「ごめんね…。
まだ蒼刃の心の中に…不安がいっぱい残ってる…。」

「読んだのか、心…?」

「よっ…読んでないよ!!でも…なんて言えばいいか分かんないけど…自然に伝わってきちゃうものもあるの…。
だから…蒼刃がすっごく不安だって思ってる気持ちだけは何となく…伝わってきた。
不安にさせちゃってごめんね。
どうしたら…その不安、なくなる?あたし、何すればいい?」

「何って…。」


ちょっとだけ目線を逸らす蒼刃。
少しだけ…顔…赤くない?


「蒼刃…?」

「悪ぃ…しばらくは無理だ。」

「え…?」

「まだ実感湧かねぇんだよ。お前がいつ消えちまっても…おかしくねぇって思ってる自分がいるんだ。」


苦しそうにそう呟いた蒼刃。
その顔が見ていられなくて、あたしは自分から蒼刃に手を伸ばした。
ぎゅっとその背中に抱きつく。


「星来…?」

「蒼刃の不安がなくなるまで…あたしがずっと抱きしめるから…。」


あたしは蒼刃の胸に顔を埋めた。















「ふわぁ~…よく寝たぁ…。」