「そっ…そんなことっ…。」

「って今のは言い方が卑怯だね…。
オレは…由里加のことが好きだよ。とても大切で…ずっとそばにいたいと思っている。
だから…燈龍に紹介したかったんだ。」



嘘偽りのない本当の気持ち。
言葉にするのを躊躇っていたとは思えないほど自然に言いたいことが口から出てきたことに自分自身が驚く。



「白斗さん…。」

「白斗って呼んでよ。由里加もオレと同じ気持ちなら…。」

「…は…はく…と…。」



オレは潤んだその瞳を見つめた。



「…ありがとう、由里加。」
















とても穏やかな気持ちだった。
全てを諦め、自分に絶望していた頃を思い出せないくらいに。




「な…なんで…私…なの?」