時の皇子と記憶の舞姫

* * *


「…っ…!!」


眩い光が雫の間全体を包む。
あたしは香澄さんに触れた手から想いを送る。


『そのまま…で大丈夫ですから…。』


「おい…なんか吸い込まれてるぞ?」

「星来。こっち来い。」

「へ?」

「…やっぱいい。お前はじっとしてろ。」

「わっ…!!」




















蒼刃に腕を引かれたその瞬間、目が眩むほどの光に飲み込まれた。