時の皇子と記憶の舞姫

* * *
【美羽side】



とても広い部屋へと案内された私。



「美羽っ!!そこに座ってね。」

「はっ…はい…。」

「あ、ボクの自己紹介まだだったね。ボク、澄瀬桃依。桃依って呼んでね?」

「桃依…。えっ!?澄瀬桃依様…?」

「うわっ!!様とかいらないよ!!呼び捨てでいいよー同い年くらいでしょ?」

「いえっ…呼び捨てなんて出来ません…。
あの…もしかして…そちらの方が泉臣白斗様でそちらの方が…朝霧紫紀様…ですか…?」

「うん。オレが白斗で、こっちは紫紀ー。」

「そして向こうの方が…宝来緑志様…。」

「あったりー!!って美羽ちゃんすごいねー。
500年先の未来から来たのにどうしてオレ達のこと知ってんの?」

「だって!!皆様有名人ですから…。」

「え?」

「オレたちが?」

「有名人なはずないだろう。」

「星来はまだしも、僕たちは別に…。」




きょとんとした表情を浮かべる4人。
でもでも…私の時代では皆さんとても有名なのに…。