取りあえず見なかった事にして、慌ててお店の外へ急ぐ。
外の空気に触れた瞬間、出たのは溜め息。
「ありえん……」
たかだかお詫びの食事代としてはありえない金額。
確かにどの料理も高そうだったし、美味しかった。
だけど、私に対して使う金額じゃない気がする。
同僚でこれなら彼女にならどれだけあの人はお金を使うんだろう?
私の中で芽生えた新たな疑問。
「お待たせ」
「あっ、ご、ごちそうさまでした」
ピョコンと頭を下げた私に対して、夏川さんは「気に入ったんならまた来ようね」と。
いや、それは……
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