それなのに、秋山さんから思い当たる様な事を言われて。
「ほら、飲み会の時だってお前だけ夏川の傍に行かなかったり、さっきみたいに今までと違うぐらい打ち解けてるし?」
傍に行かないのは女の争いが面倒だからで。
打ち解けてるって言うのは別に今までと変わらない。
ただ、1度2人で出かけたからで。
だけど、それは秋山さんにだって言える事。
「その噂、真に受けてんだ?」
「だけど、夏川は変わったと思うよ?」
「どこが?何が?」
「お前を見る目」
「……は?」
いつもならさっさと仕事を始めるのに。
秋山さんの話に私は今、就業中だと言う事も頭から吹っ飛んでしまう。